AZABU TAKANO

70th

Commitment to Oorganic

日本でまだ認知されない前の時期から
オーガニックを注目

初めて有機認証マークの付いた紅茶の存在を知ったのは1980年代前半。
取引業者であるスリランカ人の営業の方が持ってきた紅茶がきっかけでした。
それはスタッセン社のスリランカ産有機ウバ紅茶だったのです。
日本では有機栽培という概念がまだ認知されていないこの時期、欧米では有機に対する認識がすでに高まっていました。
IFOAM(世界有機農業運動連盟)や国際的な有機認証機関の認証マークが与えられるには、相当な時間と労力が必要です。
そうしたオーガニックの特殊性や通常の紅茶との違いを理解した私たちは、
「それだけ価値のあるものなら、日本のお客様にも広めたい」と思うようになったのです。


日本に有機JAS法が制定される前の
海外の認証マーク(2000年以前)

当時の有機JASマーク
IFOAM(国際有機農業運動連盟)の会員であるNaturland(ナチュランド,ドイツ)、IMO(アイエムオー,スイス)等のマーク。

有機JASマーク(2000年制定)

日本の有機JAS認証にも
いち早く対応

2000年には、ようやく日本でも有機JAS法が制定されました。「有機栽培」とは、化学肥料に頼らず、天然由来の肥料を使用することで、環境負荷を低く抑えた栽培方法を指します。こうした農産物や加工品に与えられるのが有機JAS認証です。有機JAS認証の認定は、農林水産省が審査した上で、「登録認定機関」によって行われます。現在、日本国内で流通する農産物や加工品のうち、「有機」や「オーガニック」という表記ができるのは、有機JAS認証を受けたもののみです。またマークの付与されていないものへの「有機・オーガニック」の表記、紛らわしい表記は法律で禁止されており、その認証は厳格化されているのです。私たちも満を持してその有機JASマーク付きのウバ有機栽培紅茶を弊社オリジナルで発売。すると、少しずつですが手ごたえを感じるようになったのです。

オーガニックを実現する
緻密な取り組み

その後、スタッセン社が所有する世界最古の有機農園、ウバ・イダルガスへナ農園を視察しました。そこで目の当たりにしたのは、想像以上に緻密な有機農法のあり方でした。土に適当な空気の通り道を作るためにミミズを使用。そのミミズは整然とした立派なコンクリートの部屋の中で育てられています。有機肥料で使用される牛糞堆肥。その牛糞をつくる牛の餌でさえも、有機肥料で育てられたものを使っています。湯気の出ている堆肥が敷き詰められた堆肥置き場では、定期的に堆肥をひっくり返し、発酵度合いを均一に保っているのです。時間と愛情を込めて作られたオーガニック紅茶。しかし「高い」というイメージで一般に浸透していないのが現状。これには販売者としての工夫が必要だとを痛感しました。そしてオーガニックを日本の消費者に届けたいと私たちはさらに想いを強くしたのです。

オーガニックという
あたりまえを届けたい

ある日、重度のアレルギーをお持ちの方からお手紙をいただきました。
「他の紅茶を飲むとアレルギーが出るのですが、
弊社のウバ有機紅茶を飲んでもそのような反応はなく、美味しくいただくことが出来ます」
お客さまからの気持ちのこもった感謝の手紙に、本当に嬉しかったことを覚えています。
そしてもっと多くのお客様に、オーガニックを届けたいという気持ちが高まりました。
日本のオーガニック市場は、未成熟で厳しい状況です。
しかし今後は、高齢化に伴い、健康志向や発酵食品への注目が集まりつつあります。
さらにはSDGsの一翼を担う市場でもあり、期待の持てる分野といえます。
私たちは「食の安心・安全」を目標とし、オリジナルの有機飲料をはじめ、全ての取扱い商品でいつも「美味しく」「個性的で」「値頃感のある」、「食品履歴(traceability) が明確なもの」を揃える努力をしてまいります。

SDGsにも対応

バイオマスマーク

バイオマスマークは生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印です。

FSCマーク

森林の生物多様性を守り、地域社会や先住民族、労働者の権利を守りながら適切に生産された製品を消費者に届けるためのマークです。

有機コーヒー3種のパッケージ、外箱ダンボールに一部使用しております。